栄和小学校PTAでは、栄和小学校での保護者からのご相談やご要望などをお伺いし、学校側と様々な協議を行っています。
現在、栄和小学校には児童が使用できる更衣室は、1室もありません。高学年の女子のみ、特別室 (和室) や簡易更衣場 (廊下) で更衣を行っています。そのため、様々なトラブルが発生しているという声もあります。また、低学年の女子の保護者、さらには男子の保護者からも更衣する場所の悩みが徐々に増えています。そこで、栄和小学校PTAでは5月の総会で議決し、活動してまいりました。
文部科学省は2006年6月、男女同室の着替えについて「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れも大きい」として、発達段階を踏まえた適切な対応を各教育委員会に求める通知を出しており、2022年6月には「男女別に更衣できるよう、ロッカーの必要な数及び配置に留意した面積、形状等とすることが重要」と小学校の施設整備指針を出しています。
案① 仕切りカーテンの設置 …… 結果は棄却
まず、栄和小学校PTAで導入を進めたのが、各教室内に仕切りカーテンの設置です。教室を前後に分けるカーテンにより、更衣するエリアを分けるというもので、特別な移動もなく、担任教員の管理下で更衣できるのがメリットです。杉並区率浜田山小学校、小金井市立本町小学校、富士宮市立大宮小学校、練馬区の小学校など、数多くの導入された実績もあります。
しかし、残念ながら、この案は学校施設への工事 (カーテンレールのボルト止め) が伴うことを理由に、棄却される結果となりました。
案② 空き教室の更衣室化 …… 結果は棄却
そこで、学校施設への工事が伴わない手段として、提案したのが空き教室を更衣室化し有効活用するというものです。空き教室に低額で簡易のロッカーを置くことで、文部科学省の小学校の施設整備指針に沿った対応になります。更衣室の構成によっては、男女別々にすることも可能であったり、簡易のロッカーを仕切りとすれば、担任教員の管理下で更衣ができるクラス単位にすることも可能です。
さいたま市内でも更衣室のある小学校はあり、たとえば、さいたま市立美園小学校には児童更衣室があることが確認できます。
しかし、こちらも残念ながら、この案は災害時の避難所としての機能を損なうことを理由に、棄却される結果となりました。
案③に向けて検討開始
栄和小学校PTAでは5月の総会で議決しながらも、提案はすべて棄却され実現できていないのが現状です。これまでの棄却理由 ── ①学校施設への工事が伴わないこと、②災害時の避難所としての機能を損なわないこと ── この2点の踏まえた第3の提案を検討し、協議を続けてまいります。
ご相談やご要望
今後も、子どもたちがより充実した学校生活を送れるよう、様々な検討をしてまいりたいと思いますので、本件に限らず、ぜひご相談やご要望など、ありましたら、ご連絡ください。